オカドラのあゆみ その1
独自の熱理論を基に、次々と新技術を開発
株式会社オカドラの前身、有限会社三共設計事務所は、化学石油精製装置の設計を目的として、昭和45年3月に設立されました。独自の熱理論を基に、昭和51年に国産の技術では初めての硫黄回収装置の設計を行い、昭和石油株式会社(現昭和シェル石油)に納入。翌昭和52年にはやはり国産では初の炭化水素蒸気回収装置(ソーバ)を設計・製造し、自衛隊小牧基地に納入しております。これらの卓抜した技術力が認められ、設計会社としては国内で初めて、昭和石油株式会社と技術提携を結ぶに至りました。
![]() 硫黄回収装置 |
![]() 炭化水素蒸気回収装置 |
丁度その頃から、石油危機が叫ばれ始め、「省エネ」が時代のキーワードになりました。一方では、工場から出る悪臭や有害物質による大気汚染、水質汚染も大きな社会問題となってきました。省エネと無公害化、この二つの時代のニーズに応えるため、三共設計では次々とユニークな新技術を開発して行きます。
高質油と低質油をミクロン単位で混合して燃費を節減する「オイルブレンダー」。廃油、魚油といった低質油も100%近くの燃焼効率に引き上げる「4種混合バーナー」。煙突の低温腐食を起こすことなく高い熱回収を実現した「ボイラー用廃熱回収ヒーター」。さらに昭和53年6月には、工場などから出る廃蒸気・悪臭を完全無公害処理し、しかも燃費は従来の1/3という直火式脱臭炉「テイネンピ脱臭装置」を発表し大きな話題を呼びました。
![]() オイルブレンダー |
![]() テイネンピ脱臭装置 |