応用編・ボイル乾燥飼料化
生ゴミボイル乾燥飼料化プラント
生ゴミは飼料にする時代になりました。
平成1 3 年5 月に成立した「食品リサイクル法」により、再資源化が義務づけられた生ゴミ(食品廃棄物) 。多くの企業、事業所で発酵による肥料化がすすめられていますが、衛生上の問題、品質の問題、供給先の問題など多くの難問を抱えて汲々としているのが現状です。
この生ゴミを飼料として確実にリサイクルすることができるのが、オカドラの「サイクロンドライヤー」と「生ゴミボイル乾燥飼料化プラント」です。製造される飼料は高品質で高い安全性を持ち、供給ルートも確立されています。
生ゴミ飼料化プラント比較
特 徴
病原菌殺菌対策も万全、高い安全性を持った飼料を製造します。
生ゴミの飼料化にあたっては、家畜に与えられたのち、それが人に摂取されるため、極めて高い安全性が求められています。当飼料化プラントでは、乾燥時に1 0 0℃ での煮沸殺菌を行った後、さらに1 3 3 ℃ で2 5 分間の高温殺菌を施します。これはヨーロッパで口締疫病が発生した際、当時の飼料の安全基準を守らなかったため、第2 の疫病発生を引き起こした轍を踏まないため、飼料の安全墓準が世界最高水準まで高められたヨーロッパ規格をクリアするものです。
製造飼料は腐敗、酸化の心配が全くありません。
当飼料化プラントで製造する飼料品は、ボイル乾燥により生ものの細胞組織を破壊して完全乾燥しておりますから、細胞組織に水分が戻ることが無く、乾燥後の腐敗はありません。また、高温殺菌を施した後、油脂分を1 0 % 程度まで脱脂しますので、油脂分の酸化による劣化も起こらず、いつでも良質の飼料を提供できます。
生ゴミ発生場所でボイル乾燥された生ゴミも計画収集して、飼料化します。
生ゴミ発生場所でサイクロンドライヤーによりボイル乾燥された生ゴミも、その発生量により、貯蔵計画収集して、当飼料化プラントで高温殺菌と脱脂を行い飼料化します。
臭気、廃水の全くないクリーンな施設です。
収集された生ゴミは新鮮なうちにボイル乾燥されますので、わずかに調理臭がするだけで悪臭の発生はありません。工程上で発生する廃蒸気は臭気と有害成分をテイネンピ脱臭炉で高温酸化分解して無害化された後、大気に放出されます。このため一滴の廃水も出しません。
熱源燃料は都市ガスを使用、大気汚染対策も万全です。
乾燥及び高温殺菌処理に用いる熱源として、蒸気ボイラーを設置しておりますが、大気汚染を防止するため燃料としてクリーンな都市ガスを使用しています。
処理能力表
食品廃棄物飼料化リサイクルシステム
生ゴミは飼料にしてリサイクルする時代になりました。
当社では20 年以上にわたる飼料製造プラント設計のノウハウを基に、生ゴミ、食品残滓を良質で安全な飼料にする「ボイル乾燥飼料化プラント」を完成させました。
このプラントを導入すればー企業単位での食品廃棄物処理は問題なく解決できます。しかし、日本国内で発生する2,000 万トンを越える食品廃棄物の処理に対応するには「食品廃棄物循環型社会の構築」を計るシステムが是非とも必要になってきます。
当社の推進するシステムを具体的に説明すると、食品廃棄物は発生場所及び近接の処理場で新鮮なうちにボイル乾燥して殺菌と同時に5 分の1 から1 0 分の1 に減容します。減容した分だけ収集回数も減り、しかも殺菌された乾燥品であるため一定の量まで貯蔵することができるので、これも大幅に収集回数を減らすことができます。これだけでも莫大な運搬コストの削減と運搬車による排ガス公害の削減が計れ、社会に与えるメリットは大きいものがあります。
減容、殺菌されたボイル乾燥品は飼料化プラントに持ち込まれ、雑芥物の選別と更に高温殺菌して飼料の安全性を高めた後、脱油脂とタンパク調整がなされ良質の飼料として全ての配合飼料に使用されます。
発生場所でボイル乾燥処理ができない食品廃棄物は、毎日集荷して直接飼料化プラントに持ち込み、ボイル乾燥、殺菌、脱脂がおこなわれます。
この「食品廃棄物飼料化リサイクルシステム」が食品廃棄物問題を抜本から解決します。
フィッシュミールプラント
業界初! 煮汁を全く発生させない無廃水・無臭式フィッシュミールプラント。
ボイル、濃縮、乾燥が同時に行われ、悪臭の元である煮汁が発生しないので、当然悪臭の発生もありません。
ボイル乾燥時に発生する廃蒸気はテイネンピ脱臭炉で高温熱分解して大気に放出するため、廃水の発生もありません。
養殖廃死魚乾燥プラント
廃水、悪臭を全く出さずに廃死魚を良質の肥料に。
廃死魚を丸のまま投入してもボイル乾燥により細胞破壊が行われ、粉状の乾燥品として排出されます。
ボイル時に発生する廃蒸気はテイネンピ脱臭炉で高温熱分解して大気に放出するため、廃水、悪臭の発生が全くありません。
水産廃棄物処理プラント
漁業系廃棄物を形状を問わず、すべて同一プラントで 同時に処理。
貝殻、イ貝、ヒトデ、海草、魚加工残滓などを同時に乾燥処理します。腐敗物や悪臭の強い廃棄物を処理しても廃水、悪臭を全く出さない無公害プラントです。
ミートボンミールプラント
高品質の飼料ができる無廃水・無臭の無公害システムを実現。
ボイル乾燥した後、更に高温加熱殺菌を施し、油脂分を約10%に脱脂するため、安全性の高い高品質の飼料が得られます。
ボイル乾燥時に発生する臭気を伴った廃蒸気はテイネンピ脱臭炉で高温酸化分解されて無害、無臭ガスとして大気に放出するため廃水は全く発生しません。このため、従来のような高度な廃水処理設備を必要としません。